重度の包茎は病気と判断されることがあります
真性包茎は病気と診断されることが多く、それは真性包茎治療に健康保険が適用になるケースが多いことからもわかります。一方で仮性包茎は病気と判断されないのが普通であり、治療をする場合は原則として自費診療になります。自分で剥ける状態であれば軽度、あるいは一般的な仮性包茎と言えるでしょう。ただ仮性包茎にも剥くのが難しい重度の症状はあり、こちらは真性包茎の少し手前という感覚です。
重度と軽度を見分けるポイントは、難なく剥くことができるかどうかです。軽度だと非勃起時だけでなく勃起時でも剥くことができます。これに対して重度だと陰茎の状態に関係なく剥くことが極めて困難になります。重度の仮性包茎の場合は、医療機関によっては病気と診断されるケースもあるのです。
診断を受けるクリニックにより、診断結果は真性包茎になったり仮性包茎になったりする場合があります。いずれにしても生活に支障を感じているなら、たとえ仮性包茎であっても治療が必要でしょう。
恥垢を除去できないなら注意が必要
仮性包茎は症状が重たくなるほど、不衛生になるのは間違いありません。手で簡単に剥くことができて、その形状が持続するならば軽度の症状だと考えられます。一方で剥くと包皮が張ってパンパンの状態になる、裏筋が切れそうな感覚がある、元に簡単には戻せない、などの症状があれば重度に該当します。病気と判断するかどうかの分かれ目は、恥垢を除去できるかどうかです。恥垢除去が困難であれば真性包茎に近いと考えられます。
仮性包茎は見た目に問題があるのがデメリットですが、最大のデメリットは恥垢と臭いにあります。恥垢を落とせば臭いも解消するので、恥垢を無理なく除去できるかどうかを症状の判断材料にしてください。陰茎が平常時なら簡単に剥けるけど、途中で勃起すると元に戻せなくなる方もいます。
梅雨の時期になると包茎治療を受ける方が増えるのは、陰部が蒸れやすくなるからです。最終的に治療をするべきかどうかは自分自身で決定する必要があります。
まとめ
仮性包茎は真性包茎より症状が軽く、自力で包皮を剥けるのが特徴です。しかし簡単に剥ける状況と、剥くのに苦労する状況では症状の度合いが違ってきます。軽度の症状は正常な陰茎に近いので、治療をする必要性はほとんどありませんが、重度になれば話は違ってきます。
真性包茎に極めて近い包茎であれば、重度の仮性包茎だと考えてよいでしょう。病気かどうかの判断は生活に問題がないか、つまり恥垢の除去が容易に行えるかどうかで決められることが多いです。